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2017年12月4日

粉砕の前に粉々にする?

 当社の主業は精米機器の開発・販売であり、米の加工に関する技術とノウハウはどこにも負けないと自負していますが、現在は小麦製粉の分野にも進出し、海外を中心に製粉プラントや機器を販売しています。


 小麦製粉は精米とは異なり小麦を粉砕し、さらに産出した粉を品質の違いによりふるい分けする必要があります。単に小麦を粉々にすれば済む話ではありません。今では当社の製粉技術も確立していますが、開発段階は至難の連続でした。

ふすまを除去する精麦機

ふすまを除去する精麦機

 佐竹覚が小麦製粉分野への進出を決めたのは1990年でした。この年、覚は二代目利彦に代わり社長(代表)に就任し、開発・生産・営業を問わずさまざまな取り組みを行いました。翌91年に、当時世界第二位の製粉機メーカー「ロビンソン」を買収し、世界の三大主食の1つである小麦の世界にも足を踏み入れました。不退転の決意だった思います。
 当社が小麦製粉に参入するにあたり決めたことがあります。「製粉技術に革命を起こす」というものでした。実は小麦製粉技術はほぼ100年間変わっていませんでした。当社は後発として参入する場合、新しい技術を開発するのが常です。昭和40年に穀物乾燥機を開発した時は「テンパリング乾燥」を、籾摺機を開発した時には「揺動選別」を編み出しました。同様に、小麦製粉の時は「精麦製粉」に取り組みました。小麦の皮(ふすま)を除去した後に製粉するという技術です。
 基本的にふすまは不要ですし、菌や虫の卵などが付着している可能性がありますから、それを除去後に製粉するのは理に適っています。しかし「言うは易く行うは難し」でした。ふすま部分を除去すると小麦粒全体の強度が弱くなり、製粉時に一気に小麦が砕けて、小麦の外側の粉と内側の粉が混ざった状態になります。外側と内側では小麦粉の品質が違うので、できるだけ混ざらないように製粉しなければならないのです。最終的に困難を乗り越え「PeriTec(ペリテック)」という新しい精麦製粉技術を生み出しました。


 新しいことへの挑戦は未知なことが多く、過去の知識だけでは乗り切れません。製粉開発に従事した技術者は、小麦を粉砕する前に、自らの固定観念を粉々にする必要があったのかもしれませんね。  


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