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2011/09/07

農家用小型光選別機「ピカ選」の開発秘話

--- 開発責任者が開発経緯・思いを語る ---

 農家用小型光選別機「ピカ選」の開発責任者である株式会社サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)技術本部 選別・計測・計量グループ長の原 正純が、「ピカ選」の開発経緯や思いなどを語りました。


開発の思いを語る原 正純グループ長

【開発指示に愕然】
 農家用小型光選別機の開発指示が下りた時は、その内容のハードルの高さに愕然とし、途方にくれました。当初、営業部門から提示されていた内容は、現在の「ピカ選」よりも目標コスト(原価及び販売価格)が高かったので、新機種の開発とはいえ、これまで数多く開発した光選別機の技術ノウハウを駆使すれば比較的容易に開発できると考えていました。ところが技術副本部長の開発指示により状況は一変しました。その指示は、これまでにない「低コストと性能向上」という命題だったのです。「できるわけがない」と私自身を含め、開発チームの誰もが思いました。何しろ、それまでの光選別機(マジックソーター)では1,000万円程度の販売価格だったものを200万円台にせよということでしたから。しかも、新機種には籾摺機に直結できる処理能力が求められました。当時、市場に籾摺機直結タイプは存在せず、世に出せばかなりのインパクトを与えることができると考えていましたが、それもある程度コストを掛ければの話であり、200万円台の販売価格でというのは夢物語に聞こえました。しかし、既に指示は下り、営業部門からの製品化を心待ちにする声も聞こえていましたので、着手せざるを得ませんでした。そして、2007年12月、「開発コード X1020」の農家用小型光選別機の開発がスタートしました。

  【とにかく開発をスタート】
 今にして思えば、難題を克服できたのも代表の全面的な後押しと的確な指示があったからだと思います。特にデザインや操作性などの面で的確なアドバイスをもらい、技術者では気づきにくい点が補完されたのも有難かったですね。そして、未知の大海へ船出するわれわれを、暖かく厳しく見守ってもらったと感じています。また、技術副本部長からの異常に高いと思えるハードルも先見の明があったというか、もし従来の考え方で開発を行っていたら今の「ピカ選」の大ヒットは生まれなかったと思いますし、このような困難な開発を乗り切る経験もできなかったかも知れません。しかしそれも今だから思えることであって、開発スタート時はどうしようかと悩みっぱなしで、「本当にできるのか」と不安な気持ちを常に抱いていました。開発チームで課題の解決策を何度も協議しました。結論として、これまでのマジックソーターとは異なる設計・生産をしなければ絶対に開発はできないということでした。そしてこれを機に、ある意味過去を捨てゼロから開発に取り組む決意をしました。


【課題の解決に立ち向かう】
 これまでの開発手法と決別するということは、言い換えれば正反対のことをするということを意味します。となれば、マジックソーターの逆を考えれば糸口が見つかると考えました。マジックソーターは主に精米工場やカントリーエレベーターなどプラントで使用されることが多く、設計・生産は量産型ではありません。本体は板金加工を中心に製作し、選別部に使う電子部品などは仕様を決定し、外注製作や部品購入するのが常でした。年間に何千台と売れるものではないので、金型等も多用できません。そこで、最大のネックであるコスト低減の基本として、まず「沢山売る=量産」ということを前提にしました。が、これには危険が伴います。新製品を開発しても売れなかったという事例は古今東西を問わず数多くあります。しかも開発目標が達成できるか不透明な状況で決断するには覚悟も必要です。ただ技術・営業部門の強力なバックアップもあり、その方針で進むことにしました。本体の多くの部分に金型やダイカストを使用し、あるいは樹脂を用いることによりコストの低減を図りました。さらにこれまで行ったことのない新たな試みを実施しました。流れる米粒の一粒、一粒を認識しチェックするカメラ(センサ)をこれまでの購入品から自分たちで開発し生産することにしたのです(内製化)。選別部の中核とも言えるカメラを内製化するのは困難が伴います。回路設計や基板まですべて自社で開発生産するわけですから。けれども、これをやらなければ目標到達はできません。一方で、われわれ開発チームの陣容だけでは、「量産化設計」と「回路・基板の設計製作」は不可能でした。そこで、技術本部の他部署の支援を得ることにしたのです。

【多くの協力者とともに】
 これまで光選別機などを開発してきたグループには、何千台、何万台と量産する機種はなく、そのため量産設計に長けていません。また、回路・基板の設計製作までとなると、やはり荷が重くなります。そこで量産設計には農家用の乾燥機・籾摺機・精米機などを開発しているチームから支援を受け、回路等の設計はソフト開発のチームに協力を仰ぎました。これで総勢7名の開発チームを組み、難題に向かって行きました。私としては、この混成チームをまとめ、和を保つことに腐心しました。それぞれ開発のエキスパートですから意見のぶつかり合いもあります。それをケンカにならない範囲でまとめるのに苦労しました(笑)。しかも開発途中で新製品発表会の日程も決められたので、とにかく前に進むしかなかったというのが正直なところです。ただ、メンバーは侃侃諤諤の議論はしながらも、「最終的にいいものを作ろう」という共通の思いがあったので、目指すベクトル方向は一致していました。いずれにしても1年半の開発期間の中、メンバーは本当によくやってくれたと感謝しています。

「ピカ選」

【ピカ選について】
 「ピカ選」の開発にあたりコストが最大のネックでしたが、その他にもこだわりました。初めて光選別機を使う農家が多いという前提で、運転操作のしやすさや昇降機など付帯が要らないオールインワン設計をしましたし、メンテナンスもドライバーやスパナなしで行えるようにしました。価格が従来品より安くても性能を落とさない、使いやすい、斬新であるなどは当初から、ぶれることなく信念として持っていました。「ピカ選」の誇れるところは、コンパクトボディ、他社を圧倒する2トンの処理能力、コスト、性能、使いやすさ、デザインなど、これらが全ての点で他社を凌駕すると手前味噌ながら自負しています。

【開発を終えて】
 今、「ピカ選」を冷静に見ると、もう少し短期に開発できたかなと思います。しかしこの経験は「ピカ選GRAND」の開発に活かされました。嬉しかったことは大ヒット製品になったことです。多くの農家の手に届く光選別機ができたこと、「いい機械だね」との声を沢山頂いたことなど開発者冥利に尽きます。これからもこのような喜ばれる製品を作っていきたいと思います。
 今後の開発の夢は、農産物・食品・工学製品などあらゆる不良品が選別できる機械を開発提供すること。さらに、見た目には分からない不良品(内部に不備のあるもの)を選別する装置も開発したいと考えています。

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