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開発秘話

*INTRODUCTION*

「ピカ選」の快進撃

サタケが2009年8月に販売した農家向けの光選別機。高齢の農家でも扱えるようにと、簡単に操作できる操作パネルを採用し、選別精度の高いフルカラーカメラを搭載。さらに安価 (同社類似モデルと比較して約74%プライスダウン) を実現した。そのため、他社が以前から売り出していた、農家向け光選別機を席巻し、年間1500台販売という光選別機としては驚異的な数字を叩き出している。

何故、「ピカ選」は売れるのだろうか?その秘密を開発過程から紐解いてみよう。

*STORY*

前代未聞の光選別機開発へ

米の消費量低下とともに安価な米が流通し、農家は少しでも米の品質・価値を向上させようと、一等米比率(形が整った米粒の割合が70%以上で、着色した粒などの割合が15%以下である一等米が、米全体に占める割合)を上げる方法を模索している。そんな農家の救世主となる機械が登場し、注目を集めている。


現在、市場に流通している食用米はほぼ100%、「光選別機」によって選別されている。米は田んぼで栽培される際に害虫に喰われて黒い斑点ができたり、石やガラスなどの異物が混入するのが常だ。しかし、我々の食卓にご飯が上る時、そんなものはどこにも見当たらない。それは光選別機によって、害虫被害粒や異物が除去されているからなのだ。


この光選別機は1830年にアメリカで特許出願され、1937年にイギリスで開発された。日本には1966年頃から輸入され、80年代には米用の光選別機が登場した。サタケでは、光選別機を米の選別に活かせないかと開発に着手し、不良粒と異物を同時に識別除去する選別機を世界で初めて開発した。


しかし、その製品はどれも、大型工場向けのもの。少量の米を扱う農家向けの製品はなかった。折しも時は米農家へと追い打ちをかける時代。米の消費量が減少しているのにも関わらず、消費者は「食の安全・安心」や「外観の良さ」を求める。そこで、農家は生産した米の一等米比率を上げて品質を高め、より高額で商品を販売するために、これまで使っていた、サイズの違いで米粒を選別する選別機だけでなく、より精度の高い光選別機を求めた。他メーカーが次々と安価な光選別機を発表する中、サタケは状況を静観していた。当時の思いを開発者は、「安いものは売れる。しかし本当に良いものでなければ売れ続けることはできない」と分析する。そんな中、光選別機開発チームに農家用小型光選別機の開発が命じられる。コンセプトは"コストパフォーマンスが良い上に、選別性能が高く、使い勝手の良い選別機"。開発チームは、従来機との違いの大きさに頭を抱えた。

選別精度を上げるための、前提条件となったのが、フルカラーカメラの採用。サタケの売りとも言えるものだった。これまで、他メーカーではモノクロカメラが主流で、微妙に色が違う、成長が未熟な米などは選別することができなかった。開発チームはカメラユニットの部品を全て見直し、性能アップとともにコストダウンをはかった。試作品のピカ選が完成すると、以前の光選別機と同じ部品はほとんどなかった。さらなるコストダウンのために岩手県北上市にある同社の生産工場で一括量産することを決めた。また、使用する人の負担を少しでも減らせるようにと、籾摺機に直結して運転できること、操作パネルは高齢者でも簡単に使えること、メンテナンスしやすいよう機械の一部を取り外せること、付帯部品を極力減らしコンパクトな機械にすることなどを盛り込んだ。これらの改良点は代表 佐竹利子の女性ならではの観点から生まれたものであった。

完成したテスト機を展示会に参考出展すると、たちまち大反響となり、発売日未定にも関わらず、予約希望者が殺到した。そこで「お客様をいつまでも待たせるわけにはいかない」と判断した経営陣は、その3ヶ月後に販売開始、5ヶ月後に出荷開始と決めた。しかし、その大反響の裏返しとして問題となったのは、生産出荷体制の構築だった。ピカ選は短期間では異例の注文数であり、これまでの生産ラインに新たな機械を組み込むだけではなく、注文に合わせた生産体制が求められる。工場でも前代未聞のことだった。開発チームは広島から岩手の工場へと飛び、体制を整えた。
 機械出荷開始後は、嬉しい悲鳴の連続だった。ピカ選は、コンスタントに売れ続けている。購入者からは「性能が良いので、一度にたくさん選別したい。サイズの大きな籾摺機に直結できるピカ選も欲しい」、「麦も選別できるものが欲しい」といった声も寄せられ、要望に応えた新機種も登場した。

日本で唯一、自給率100%の穀物"お米"。自給率向上のためにも、国をあげて米食が求められており、消費者のニーズはますます多様化していくだろう。どんなお米でも選別し、食卓に安心・安全を運んでいるのは、サタケの技術者が日夜試験を繰り返し、開発した光選別機なのだ。

*MEMBER*

サタケ最強のチーム

「このチームは各分野の技術者が揃っており、まさにサタケ最強のチームだったと自負している」と7名の開発チームを束ねた選別・計測・計量グループの原グループ長は語る。
大型工場向けの光選別機でもフルカラーカメラを搭載しているのはサタケ製のみ。そんな中、農家向けのシンプルで安価な選別機に搭載することは不可能かと思われた。フルカラーカメラの搭載と徹底的なコスト削減のためには、光選別機の開発担当者だけでは太刀打ちできなかった。部品ひとつ基盤ひとつの性能とコストを精査し、量産化し、カメラユニットを内製化することで、安価かつ高性能の機械を開発することができた。

光選別機開発チームに加わったのは、ソフト開発チームと調製機開発チーム。ソフト開発チームは、外注で作成していたカメラユニットを、自社で組み上げた。部品を一から精査し、作っていくため、開発当初は時間を要し、失敗の繰り返しだった。
調製機開発チームは、農家向け機械のプロであるため、量産機の設計が得意。これまでは大型工場向けにひとつずつ作っていた光選別機を岩手工場でライン生産できるよう、図面に落とし、金型で期限内に設計できるように設定した。

各チームのプロがともに仕事するため、ぶつかり合うこともあった。これまでの光選別機に求められていたのはコストよりも精度。それに対して、量産機であるピカ選は品質よりもコストが求められた。「本当に機械が完成するのかと、不安の連続だった。しかし、これまで業界になかったものを生み出してやろう、という共通の気持ちがチームをひとつにまとめてくれた」。


*FUTURE*

顧客ニーズに対応できる機械に

この数年、大型精米工場・プラントの建設も少なく、光選別機市場は成熟していると思われた。しかし、農家向けの光選別機が新たな市場となりそうだ。サタケでは、「ピカ選を原点回帰で大型工場向けに売り出す」と、ピカ選GRANDを2010年12月より販売。農家向けのものよりも、連続使用耐久時間を36倍延長させ、近赤外線カメラやタッチパネルを搭載し、選別精度と使い勝手を向上させた。こちらも販売は好調だ。ピカ選GRANDはUSBメモリを使えば、米以外の原料も選別することができる。麦、種子、プラスチックペレットとその幅は広く、日本だけではなく海外でも応用が期待されそうだ。

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