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ニュースリリース

2012年2月15日

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光選別による品質の向上で経営基盤を強化

― 佐賀県・基里地区機械利用組合の取り組み ―

 耕地面積の減少、米価の下落、農業従事者の高齢化・後継者不足―。このような農業を取り巻く現状は都市部だけの問題ではなく、農業県といわれる佐賀県においても例外ではない。今回紹介する基里(きさと)地区機械利用組合(組合長:古賀武文氏)のある鳥栖市は、九州道と長崎道、大分道が交わる交通の要衝であり、物流の拠点としても発展を続けている。その一方、農地は年々減少しており、農業を続けていく上での環境は厳しさを増している。そんな中、製品品質の向上で経営基盤の強化を図る、同組合の取り組みを取材した。


基里ライスセンター

 佐賀県といえばミカンやイチゴといった果物類に代表されるように、全国でも有数の農業県。ハウスミカンの生産量は日本一で、そのシェアは20%を超える。しかし盛んなのは果物だけではない。穀物においても米はもちろん、小麦、二条大麦の生産が盛んだ。特に二条大麦の作付面積では全国一を誇る。佐賀平野を中心とする地域で二毛作が盛んに行われていることもあり、耕地利用率がきわめて高いことも特徴だ。
 基里地区機械利用組合は、この佐賀平野の北部に位置する鳥栖市にあり、基里ライスセンターを拠点に米・麦・大豆の生産を行っている。同センターでは昨年、九州のライスセンターとしては初めて光選別機「ピカ選GRAND」を導入した。

   

古賀武文組合長

   

 「ピカ選GRAND」導入のきっかけの一つは、製品の販売先であるJAさが等から寄せられた、「米の品質」についての要望だ。それまでの米の仕上品質といえば、ヒノヒカリ、夢しずく、ヒヨクモチいずれも2等が多く、玄米に混じるカメムシ被害粒などの不良品がその大きな要因になっていた。基里ライスセンターには旧タイプの光選別機(GS5AA)はあったが、専ら不良品として返品された米を選別するためだけに使われていた。古賀組合長にも、将来的に経営を存続させるためにはこのままでいいのか、という思いがあった。その思いはあっても、現在の籾摺ライン(HPS100HEA、3.6t/h)に直結できる光選別機を導入するとなると予算的に折り合いがつかない、というのがこれまでの状況であった。
 ところが一昨年、サタケ九州営業所が開催した展示実演会で「ピカ選GRAND」を目にしてその状況は一変する。「手が出しやすい価格設定でありながらフルカラーカメラとNIRカメラを搭載している。着色粒やシラタだけでなく、無機物に対する選別能力が非常に高い」。第一印象でそう感じた古賀組合長にとって、もはや導入を躊躇する理由はなかった。

   

光選別機「ピカ選GRAND」

   

 導入に当たっては10インチ籾摺ラインに対応させるため、調製タンク下に均分器を取り付け、2台の「ピカ選GRAND」に等量の玄米を流すようにした。このレイアウトで設置された新しい調製ラインは、昨年10月に初めて稼働した。夢しずく、ヒノヒカリ、ヒヨクモチの順に収穫・調製作業を行い、全ての調製を終えたのは11月の半ばであった。結果はどうだったのか。ヒノヒカリには「ねじれ粒」が含まれていたため部分的に2等となったが、その他の米についてはすべて1等米として出荷することができた。この結果を目の当たりにし、古賀組合長は改めて「ピカ選GRAND」の威力を実感している。光選別機の性能についての評判は、同組合のみにとどまらず近隣のライスセンターにも伝わっており、選別のみを依頼する施設もいくつか出てきている。今年度からは麦の選別にも「ピカ選GRAND」を活用しようと、準備が進められている。

   

乾燥機ライン

   

 同組合においても、将来を展望すると課題はさまざまある。第一に経営の基盤をいかに強化するか、ということがある。市場の要望に応え品質第一で良い製品を提供する。そして他との差別化を図り、活路を見出したい。その意味からも「ピカ選GRAND」の導入した意義は大きい。次に省力化だ。麦用比重選別機の導入によりさらなる選別能力を担保するとともに、ロボットにより積み付けにかかる作業時間や労働力を削減することを目指している。また後継者不足も大きな課題である。将来的には法人化して後継者の受け入れを可能にし、農業従事者をしっかりと確保することによって、より強固な体制作りを進めていく。環境の変化を座して見守るのではなく、変化に合わせ自らを積極的に変えてゆく。古賀組合長の眼差しの奥に、将来への生き残りをかけた強い意志が表れていた。

 

(了)

(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)

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