2024年調製機新製品遠赤乾燥機･光選別機を発表

製品・技術

2024年調製機新製品遠赤乾燥機･光選別機を発表

2024.01.23

No.24-006 / 2024年1月23日

2024年調製機新製品遠赤乾燥機･光選別機を発表

― 遠赤乾燥機「SAXES XX」光選別機「TIARA」 ―

　株式会社サタケ（本社：広島県東広島市西条西本町2-30、代表取締役社長：松本和久）は、2024年の新製品として遠赤外線乾燥機「SAXES XX」および光選別機「TIARA」を3月4日に発売します。

SAXES XX
　SAXES XX（サクセスダブルエックス）は、2018年に新発売した遠赤外線乾燥機SAXESの後継機種です。SAXESは大規模生産者向けに消耗部品の耐久性を向上させ、併せてメンテナンス性の向上やスマホ・タブレットによる遠隔監視を可能にするなど、新技術・新発想のブランドとして多くのお客さまからご好評を頂いています。SAXES XXは、SAXESの基本機能を踏襲しながら、より便利で使いやすい新機能を追加しました。

【機種・型式】
(1) 機種構成：最大処理量30石～65石までの8機種
(2) 型式名：SDR3000XX（30石）、3500XX（35石）、4000XX（40石）、4500XX（45石）、5000XX（50石）、5500XX（55石）、6000XX（60石）、6500XX（65石）

【新機能・特長】
(1) LEDによる水分域の表示
　　穀物の水分を計測すると操作盤左右のLEDライトが水分域を表示
(2) 昇降機下部掃除口にパッチン錠を採用
　　ワンタッチで開閉でき容易に清掃が可能
(3) サンプル返却口の新規設置
　　下部アウトレット部にサンプル返却口を設置し利便性が向上
(4) ハシゴ上部の安全性向上
　　ハシゴ上部を乾燥機天板から600mm伸ばす（突き出す）ことで安全性が向上
(5) 「まぜあわせ運転」機能の搭載
　　原料水分のバラツキに応じて乾燥初期の1時間にタンク内の穀物層を崩すバルブ制御を
　　自動で行い、複数の圃場による水分のバラツキなどを抑制
(6) メンテナンス設定の搭載
　　タッチパネルの簡単な操作で乾燥機の試運転や乾燥履歴、消耗部品の稼働時間・交換日
　　を記録。乾燥機の点検方法はスマホからも確認可能


水分域表示例（紫：水分20.1％以上、緑：16.0～13.5％）	まぜあわせ運転機能（右下スイッチ）

メンテナンス設定（試運転）	メンテナンス設定（交換記録）

【仕様】

【メーカー希望小売価格（税込・据付工事費含む）】
　　SDR3000XX ： 2,754,400円、3500XX ： 2,824,800円、4000XX ： 2,895,200円
　　4500XX ： 2,965,600円、5000XX ： 3,036,000円、5500XX ： 3,106,400円
　　6000XX ： 3,234,000円、6500XX ： 3,333,000円

【発売日・目標販売台数】
　発売日：2024年3月4日（1月5日から受注開始）、販売目標：800台/年

TIARA
　TIARA（ティアラ）は一般農家用調製機械の新ブランドで、第一弾として2022年に遠赤外線乾燥機（SDR-TS/TM/TLシリーズ）を発売しました。今回、TIARAに光選別機（型式：TGS-1500）を新たにラインアップし、シリーズの拡充を図りました。TGS-1500は光選別機「ピカ選」の後継機種で、新機能の追加やコンパクト化を図り、選別性能の向上と使いやすさを追求しました。

【機種・型式】
(1) 機種構成：最大処理能力1.5トン/時（玄米の場合）の１機種
(2) 型式名：TGS-1500

【新機能・特長】
(1) ピエゾバルブの採用
　① 従来比約1.7 倍のバルブ開閉速度により選別時の精品ロスを低減
　② バルブ開閉部に特殊素材を採用し約3 倍の長寿命化を実現
　③ エア消費量および消費電力を低減
(2) 光学部に4色LEDを採用
　① 光源に3色(R・G・B) および白色LED を採用
選別環境、原料などに応じて最適な点灯パターンで原料を照射することが可能
　② 暖気時間を従来機30分から5分に短縮
(3) フルカラーカメラ搭載
　　モノクロカメラと比較し、より多くの情報量を取得可能
(4) サタケ独自の画像処理技術
　　4色 LED とフルカラーカメラから得た原料の膨大な情報をサタケ独自の画像処理技術に
　　より最適に判別。青未熟・乳白・しらたの選別精度が向上
(5) 処理能力の向上
　　240mm幅のU溝シュートと48chのエジェクタバルブ採用により処理能力が向上
(6) コンパクト設計
　　本体全高が1,500mm（架台除く）と低く籾摺機ラインでの前後機械との接続が容易