返り籾スロワ部(本体中央下側のスロワ)についている「未熟米リターン装置」は、運転開始時から循環にしてよいでしょうか。
未熟米リターン装置は、運転開始時10分程度は「排出」側にして運転してください。
運転開始直後は返り籾スロワへ原料が多く流れるため、スロワ部での過負荷によるつまりが起きやすくなります。
「未熟米リターン装置」は3インチ / 2.5インチ籾摺機に取付できませんか?(NPS、NRZ、TRZ)
3インチ / 2.5インチ籾摺機用の「未熟米リターン装置」オプションはありません。
構造上、3インチ / 2.5インチ籾摺機に「未熟米リターン装置」を取り付けることができません。
2番口にシイナが多量に出てくるときの、適切な運転方法を教えてください。
シイナが多量に出てくる場合は、未熟米リターン装置を循環側にせず、常時排出側にして運転して下さい。
(4・5インチ型のNPS、NRZ、TRZ)
2番口から籾殻が多量に出てきて、詰まってしまいます。
2番口から籾殻が多量に出てくる場合は、風量調整が弱いまたは風量抵抗が大きくなっています。下記の事項をご確認ください。
①ダクトの先に遮蔽物や抵抗物がないかの確認
②風量調整シャッタの調整
原因が分からない場合は、お買い求めの農機具販売店・JA、または最寄りのサタケ製品取扱い農機具販売店・JAにご相談ください。
2番口から玄米/籾が多量に出てきます。
2番口から玄米が多量に出てくる場合は、風量調整が強くなっています。下記の事項をご確認ください。
①ダクト距離が短い場合は、ダクト距離を長くする
②風量調整シャッタの調整
原因が分からない場合は、お買い求めの農機具販売店・JA、または最寄りのサタケ製品取扱い農機具販売店・JAにご相談ください。
籾がうまくすれません。仕上米に籾が混ざってしまいます。
下記の要因が考えられます。
①ゴムロールが摩耗していれば、交換してください。ゴムロールの厚みが、正面から見て約5㎜になっていたら交換目安です。
②原料水分値が16%以上の場合はゴムロール部でだっぷ率が下がるため、籾混入の原因になります。
③そのほか…本体内につまりがある可能性があります。お買い求めの農機具販売店・JAにご相談ください。
最初から籾がうまくすれません。混合米バケットベルト(本体後ろ側の昇降機)が動いていません。
モータの回転方向が逆転している可能性があります。
回転方向が正しい場合は、混合米バケットベルト(本体後ろ側の昇降機)が昇降機窓からみて、上方向に回転します。
型式:NPS型(ゴムロール自動調整タイプ)で、モータが始動できません。
[ロール全開(交換)スイッチ]が「入(ロール交換)」側になっていると、モータが始動しません。
この場合は、下記①~④の操作を行ってください。
①一度電源スイッチを「切」にする。
②黒色の[ロール全開(交換)スイッチ]を「切(運転)」側に切り替える。
③電源スイッチを入れ直す。
④[モータ始動]スイッチを押して、モータが作動することを確認する。
負荷ランプが黄色(上から2番目)になることがありますが、このまま運転して大丈夫でしょうか。
負荷表示ランプは、籾摺り運転しているとき「黄色~緑色の範囲」になります。
黄色の場合は特に問題ありません。
※不可ランプが「赤」の状態が一定時間継続すると本体が停止します。
ゴムロール隙間自動調整タイプの籾摺機を使用しています。籾摺り中、ロール隙間調整はできますか。
運転中もロール隙間の調整は可能です。
「ロール開」または「ロール閉」スイッチを押すごとに、約0.1㎜間隔でゴムロール隙間を調整することができます。
(2.5~5インチ ゴムロールのNPS、NRZ、TRZ)
ゴムロール規格が同じであれば、純正品でないものも使用可能ですか。
純正品以外のご使用は推奨しておりません。
純正品以外のゴムロールを使用された場合、ゴムロールの偏摩耗等が起きる可能性があります。
当社純正品のゴムロールをご使用ください。
ゴムロールの交換目安はどのくらいですか?
ゴムロールの厚みが、正面から見て約5㎜になっていたら交換目安です。
左右どちらのゴムロールが早く摩耗しますか?
正面から見て左側(主軸ロール)が早く摩耗します。
(GPS、NPS、NRZ、TRZシリーズ 共通)
なぜ、左右のゴムロールを入れ替えるのですか?
同径ロールの場合、主軸ロール(高速回転)の方が副軸ロール(低速回転)に比べて早く摩耗するためです。
主軸ロールが摩耗すると、籾のだっぷ率が低下し籾が混入しやすくなります。
主軸ロール径が副軸ロール径より5mm以上小さくなっている場合は、左右のロールを入れ替えてください。
レッドロールとホワイトロールの組み合せのメリットはありますか?
レッドロールは、ホワイトロールと比較すると耐摩耗性に優れています。
主軸側にレッドロール、副軸側にホワイトロールを組み合わせることで、ゴムロールの摩耗する早さがほぼ同じとなり、左右入れ替えが不要になります。
※ゴムロールは純正品のレッドロール・ホワイトロールを組み合わせてください。
レッドロールとホワイトロールを組み合わせる場合、レッドロールはどっちに取り付けますか?
正面から見て左側(主軸)にレッドロールを取り付けてください。
ゴムロール部の交換用オイルは何を使えばいいでしょうか。
90番のギヤオイルをご使用ください。
オイルの補充方法、適正量については取扱説明書をご参照ください。
籾の飲込みが悪いため、能率が上がりません。どこに原因がありますか?
①マルベルトが切れている → マルベルトを交換し、取り付けなおしてください。
②籾にわら、ストロー等のゴミが多く混入しており、流れにくくなっている。
→ 乾燥機と籾摺機の間に籾粗選機(弊社機種:PC3500)を設置して、わら等を減らすことをお勧めします。
マルベルトの役割は何ですか。
ゴムロール上にある「繰込ロール」を動かしており、原料をゴムロールへ均一に流す役割があります。
マルベルトがついてない場合、ロールの偏摩耗・だっぷ率低下の原因になります。
またマルベルトの取り付け方が間違っていると、繰込ロールが逆回転し部品破損の原因になりますのでご注意ください。
籾摺機の揺動選別で石は取れますか?
基本的に籾摺機で石を取ることはできません。
籾摺機の前に籾粗選機(弊社機種:PC3500)を設置することで、大きな異物をあらかじめ選別することをお勧めします。
また、小さな石は石抜機(弊社機種:EGA30C/40Cなど)で選別することが出来ます。
本体右下に貼ってある「定格消費電力」の値と、仕様表に記載の「定格出力」の値が異なるが、なぜでしょうか。
電気用品安全法により、電動もみすり機は「定格消費電力」の表示が義務付けられております。
弊社製品は仕様表において「定格出力」記載としているものが多いですが、籾摺機については上記理由により本体に「定格消費電力」値を記載したステッカを貼っております。