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「豆を究め、喜びを創る」株式会社でん六

2007.03.13

平成19年3月13日

ユーザー紹介

「豆を究め、喜びを創る」株式会社でん六

--- 徹底した品質管理で安全・安心な食品をつくる ---

 サタケの光選別機には米や麦の選別に適したニューマジックソーターの他に、 豆やプラスチックなど形状が不安定なものや、色合い変化の少ない不良品の選別に適したフルカラーベルトソーターがあります。 食品の安全・安心に関心が高まる中、光選別機は様々な分野で活躍しています。今回は、フルカラーベルトソーターを導入 している株式会社でん六(山形県山形市清住町3-2-45)の代表取締役社長鈴木隆一氏に豆菓子にかける思いなどを 語っていただきました。

代表取締役社長 鈴木隆一氏

代表取締役社長 鈴木隆一氏

 ピーナッツを緑色の衣でくるんで、さらにその上から甘くて白いコーティングをした豆菓子「でん六豆」。この「でん六豆」を製造販売しているのが、株式会社でん六である。大正13年に鈴木傳六氏が山形県で創業した老舗の菓子メーカーだ。昭和28年に会社組織になり、昭和30年代に「でん六豆」がヒットし全国的に有名になった。当時はテレビCMなどの効果もあり、需要に生産が追いつかない状況だった。しかしどんな商品にもライフサイクルがあり爆発的に売れた「でん六豆」も、昭和40年代後半になると売り上げが停滞し始めたという。

 その頃、営業の最前線で指揮を取っていたのが当時専務だった2代目経営者の鈴木傳四郎氏だった。経営の見直しを図り、傳四郎氏が苦心の末たどり着いた答えが「顧客第一主義」だった。「それまでは、良い商品をつくれば必ず売れると思っていました。しかしそれが慢心となり、いつの間にかお客様のニーズが変わっていたことに気づかなかったんですね」。その後、傳四郎氏が顧客第一主義を掲げ社内の改革を始めた。これが現在の経営理念になっている。

自然豊かな蔵王連峰の麓にある「蔵王の森工場」

自然豊かな蔵王連峰の麓にある「蔵王の森工場」

 商品の酸化を防ぐため脱酸素剤を採用し鮮度対策をしたり、一度に食べきれる量に包装したミニパック(小分け包装)も他社に先駆けて導入した。また、小売店で扱いやすいようにダンボール1箱の入り数のバリエーションも増やした。「顧客のニーズに応えるためには、設備投資も必要でしたが徐々に売り上げも伸びていきました。顧客からの難しい要求にも『やるためにはどうするか?』という気持ちで取り組みました。食品の安全性が問われる現在『顧客第一主義』の言葉の意味は重いですね」。

製品の選別に活躍するフルカラーベルトソーター

製品の選別に活躍るフルカラーベルトソーター

 顧客に安全・安心な商品を提供するための取り組みは、素材選びから始まっている。素材となる大粒の落花生は、価格の面から国内産ではなく中国産を使う必要がある。でん六では中国の栽培農家に栽培方法を指導し、選別工場では選別方法から殻のむき方まで指導をしている。品質管理を徹底するため、駐在員を派遣し隆一氏自らも年に一度は現地を視察する。現地現物主義で自分の目で確かめることを信条としている。特に昨年からは残留農薬の検査体制を社内・産地双方とも強化し、産地の栽培・検査・輸出履歴データを社内で瞬時に確認できるトレサビリティーシステムも導入した。今後はより安全・安心な落花生を栽培するための指導を強化するという。「平成15年に品質管理の向上を図るためISO9001を取得しました。取得する前も非常に厳しい品質管理を行っていたので認証取得はスムーズにできました。おいしくて安全・安心な商品を作るために、当たり前のことをコツコツとまじめにやる。でん六はそんな会社なんです」。

 食品・菓子業界を取り巻く市場環境も変化し、商品のライフサイクルは早くなっている。特にコンビニでは新商品の売り上げがピークになった時点で次の目新しい新商品を求められるようになってきた。市場の変化に対応するためには、市場の動向を見ながら今まで以上に開発のスピードを上げる必要があるという。

おいしくて安全・安心な商品が日々生産されている

おいしくて安全・安心な商品が日々生産されている

 また、異物混入などの食品の安全性に消費者は非常に敏感になってきている。商品に不良品が混入しないようにするためにも徹底した品質管理が重要だ。そのために選別精度を向上させる取り組みは食品業界にとって避けられない課題である。光選別機フルカラーベルトソーターは、豆を加熱加工した後の選別工程に設置されている。この工程では変色した豆や、薄皮の付着した豆を不良品として取り除く。微妙な色差の不良品もあり選別には熟練した人間が必要だ。以前は多くの人手をかけて選別していたが、導入後は検査人員を大幅に削減することができた。この機械の主要部分はステンレス製なので、塗装が剥離し食品に混入する恐れもなく、清掃も簡単なので製造ラインを清潔に保つことができる。

 最後に鈴木社長はこれからのでん六について「今後も『豆を究め、喜びを創る』というテーマで、豆を中心とした商品を考えています。素材の豆の種類や味付けなどは多彩な組み合わせがあり、まだまだいろんな商品の可能性があります。またピーナッツに含まれる成分は抗酸化作用や老化防止など体に良いものを多く含んでいます。製造工程で発生するピーナッツの浸漬水などにもポリフェノールなどの栄養分を含んでいるので、それを豆に還元した商品なども研究しています。これからもお客様に喜ばれる『おいしい、安全、健康、環境にやさしい』商品づくりを目指していきます」と熱い思いを語った。



<会社概要>社名:株式会社で六
本社所在地:山形県山形市清住町3丁目2-45
TEL. 023-644-4422
創業:大正13年11月
代表者:代表取締役社長 鈴木隆一
ホームページ http://www.denroku.co.jp 

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(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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