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マレーシア企業からバイオマス燃料製造工場を受注

2010.03.16

2010年3月16日

海外

マレーシア企業からバイオマス燃料製造工場を受注

--- ヤシの実殻から固形燃料を生産 商業利用では世界初 ---

パームヤシの実(パーム油の原料)

パームヤシの実(パーム油の原料)

搾油後の残渣物(ヤシの実殻:空果房)

搾油後の残渣物(ヤシの実殻:空果房)

固形バイオマス燃料(EFBペレット)

固形バイオマス燃料(EFBペレット)

  2月24日、サタケ(代表:佐竹利子)は、伊藤忠商事株式会社とパーム油世界最大手のフェルダ・パーム・インダストリーズ※1とが設立した合弁会社FNIバイオフューエル※2と、ヤシの実殻を原料とする固形バイオマス燃料の製造工場建設の契約を締結しました。

 本工場は、マレーシア ジョホール州に建設予定で、パーム油の搾油工程で発生する残渣物(ヤシの実殻=空果房:Empty Fruit Bunch、以下「EFB」)を原料とした固形バイオマス燃料を年間2万4000トン製造する計画です。サタケは、EFBの原料荷受から乾燥、粉砕後、ペレット状の固形バイオマス燃料にするまでのプラント設計、機器設備の供給、建築など一切を受注しました。4月起工、年内の完工・生産開始を予定しています。
 パーム油の製造工程で発生する大量のEFBは繊維質で水分も多いため、これまで有効利用が課題となっていました。昨年11月、伊藤忠商事とフェルダ・パーム・インダストリーズが合弁会社FNIバイオフューエルを設立し、固形バイオマス燃料を工業用ボイラーの燃料として電力会社などに販売する計画を立てました。EFBから製造する固形バイオマス燃料の商業的利用は世界初で、新エネルギーとしての活用や温室効果ガスの削減に寄与するものと考えられます。
 サタケは環境関連事業として、バイオマスガス化発電、エタノールプラントや堆肥化施設などに積極的に取組んでおり、今後も資源の有効利用と環境保護へ貢献したいと考えています。

以上


※1 FELDA Palm Industries Sdn.Bhd.(本社:マレーシア クアラルンプール):パーム油の搾油・販売
 ※2 FNI Biofuel Sdn.Bhd.(本社:マレーシア クアラルンプール):バイオマス燃料の製造・販売
 

(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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