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グルテンフリーのふっくら米粉パン製造法

　米粉は小麦粉に代わる食材として期待され、米粉を使ったパン製造方法が各所で研究・開発されてきました。しかし従来、米粉のみで製造したパンは小麦粉パンに比べ生地の粘性が低いため膨らみが小さく、十分に膨らませるためには小麦由来のグルテンを配合する必要がありました。

　サタケは、さらなる米消費拡大に寄与しようと新たな米粉パン製造方法の開発に取り組む中、グルテンに代わって粘性を得られる材料として増粘剤（増粘多糖類※）に着目。配合する増粘剤の種類や量などの研究を重ねた結果、小麦粉パンと同程度の膨らみが得られる製造方法を確立しました。この製造方法についての総称を「ふっくら米食（ベイク）」と命名。
　この方法で製造された米粉パンは、アレルギー特定原材料等28品目を使用しないため、小麦などの食物アレルギーをお持ちの方も安心して召し上がれます。焼き上がりは小麦粉パンと同程度まで膨らみ、ふんわりと軽い食感のおいしいパンとなります。また、小麦粉パンに比べ生地が柔らかく短時間の発酵で膨らむため、製造時間は120分と小麦粉パンの約半分です。

※増粘多糖類...でん粉や果実、海藻などから直接、もしくは発酵させる等の手法により抽出される、天然由来の多糖類（糖がたくさんつながったもの）。食品に粘りやとろみをつけるための食品添加物として広く使用されている。